2017年11月31日に、MRJミュージアムと共に愛知県豊山町にオープンしたもう一つの航空機の博物館が「あいち航空ミュージアム」(Aichi Museum of Flight)です。
こちらの記事「MRJミュージアムに行ってきた!(愛知・豊山町)」でご紹介したように、オープン早々の12/3にMRJミュージアムに行ってきた我が家ですが、あいち航空ミュージアムにも、その翌週の12/9に行ってきましたよ!
参考 三菱重工と三菱航空機が開発する国産初のジェット旅客機であるMRJ (Mitsubishi Regeonal Jet)に関する展示や、MRJの量産工場の見学ができるMRJミュージアムの紹介は「MRJミュージアムに行ってきた!(愛知・豊山町)」からどうぞ!
この記事では、零戦やYS-11など、愛知県で設計・製造された名機がずらりと並ぶ「あいち航空ミュージアム」の見どころを紹介していきます!
関連 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館リニューアル!混雑は?名機「飛燕」を見に行こう!
目次
あいち航空ミュージアム概要
あいち航空ミュージアムは、愛知県豊山町にある県営名古屋空港の敷地内に、2017年11月31日にオープンした、愛知県で設計・製造された航空機の展示に力を入れている施設です。
愛知県で航空機の機体を製造しているのは、MRJを開発している三菱重工業(株)のみなので、必然的に展示される機体は、ほぼ三菱重工業製のものになっています。
さあ、オープンしたばかりの「あいち航空ミュージアムに」早速行ってみましたよ!
あいち航空ミュージアムの混雑は?予約は?
一番混みあう土日に行きましたが、それほど混雑はしておらず、快適に見学することができました。
オープンからしばらくたった今ならさらに空いているのではないでしょうか。
予約はできないようです。
でも、あまり混雑していないので、安心して行けますよ。
入口は2階にあります
さて、あいち航空ミュージアムに着いて、最初に少し迷うのが、入口はどこだろう?ということです。
実は入口は2階にあるので、外側のエスカレーターを使って2階に行くか、隣接するショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」の2階から入ることになります。
チケットカウンターへ
建物に入れたら、まずはチケットカウンターで入場券を購入しましょう。
入場料は以下の通り。
大人:1,000円
大・高:800円
中・小:500円
未就学児:無料
他の施設とのセット割引もあるよ
この様に、トヨタ博物館などとの共通観覧券もあります。
MRJミュージアムとのセットがおすすめ
しかし、実は「MRJミュージアム」とのセット券が一番のおすすめです。
『MRJミュージアム』とセットの場合は、
- 大人: 1,500円
- 高・大学生: 1,200円
- 小・中学生: 750円
となり、MRJミュージアムの予約サイトからお申込み頂けますよ!
MRJミュージアムについては「MRJミュージアムに行ってきた!」をチェック!
体験教室の予約をしよう!
チケットカウンターで入場券を買ったら、各種体験教室の申し込みを忘れずに!
体験教室は以下の3種類がありました。
- 空飛ぶ仕組みを学ぶ「航空教室」
- 飛行機を作って飛ばす「工作教室」
- パイロットの仕事を体験する「パイロット体験」
予約できるのは一人一つのみとなりますので、お時間等考えて選びましょう。
おすすめはやっぱり「パイロット体験」です。
パイロット体験は、子どもだけでなく、大人の部(土日祝は17:45~のみ)もありますので、大人でも参加可能ですよ!
チケットを買って、体験教室の予約を済ませたら、いよいよ入場です!
入場口は、飛行機の搭乗ゲートみたいになっていますよ。
フロアガイド
ミュージアムの内部は以下に示すフロアガイドの様になっていて、2階から入り、まずは2階の模型の展示を見て、それから1階に下りて実機の展示を見ていく流れになっています。
さて、ここからは、展示の順に沿って、見どころを紹介していきますね!
名機百選
あいち航空ミュージアムに入場すると、まずは「名機百選」という、1/25スケールの模型が100機展示されているコーナーになります。
1/25スケールの模型をなんと100機も展示!
世界の名機の模型が並んでいるので、じっくり見ていると、ここだけでも時間が取られてしまいます。
ここでは、ほんの一例を紹介します。
戦時中に飛行機から、近年のジェット旅客機まで展示されており、全てが1/25スケールに統一されているため、大きさの比較が簡単にできて、とても興味深いです。
きっとお気に入りの機体が見つかると思いますよ。
レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター
その他には、レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプターの展示もありました。
2階から1階の実機展示を一望!
2階からは、1階の実機展示が一望できます。
上から見る飛行機もおもしろいです。
オリエンテーションシアター
名機百選コーナーを抜けて進んでいくと「オリエンテーションシアター」があります。
ここでは3Dメガネを掛けて、愛知県の航空機設計・製造の歴史を紹介する3Dムービーが鑑賞できます。
正直あまり期待せずに入ったのですが、この3Dムービーがすごく良い出来だったので、一度見てみることをおすすめします。
愛知県の航空機産業の歴史が分かりやすく紹介されています。
実は私は2回も観てしまいました。
サイエンスラボ
オリエンテーションシアターのお隣は「サイエンスラボ」になっていました。
サイエンスラボでは、体験教室の「航空教室」と「飛行教室」が行われています。
カフェ
2階の奥には、県営名古屋空港の飛行機を見ながら休憩できるカフェがあります。
コーヒーや紅茶などのドリンクはもちろん、パン・サンドイッチも販売しています。
なかなかの品揃えですよね。
あと、珍しいところでは「鳥山明さんデザインのピンバッジ」が売っています。
なんとこのカフェ限定販売品でした!
では、1階に降りていきましょう。
カフェの手前のエレベーター又は階段で1階に行けます。
実機展示
1階のメインは実機の展示です。
展示されている機体は以下の通り。
- MH-2000 (2機)
- 名市工フライヤー
- MU-300
- YS-11
- MU-2
それぞれ紹介します。
MH-2000
MH-2000は、三菱重工業(株)が開発した初の純国産の民間ヘリコプターです。
MH-2000は2機の展示があり、この1機目は民間で実際に活躍した機体です。
2機目は、JAXAでの研究・実験に使われていた機体になります。
名市工フライヤー
名古屋市立工業高等学校の生徒たちが作り上げた飛行機で、70mの飛行記録があります。
高校生で実際に飛行機を製作して、更に飛行させてしまうなんて、とってもいい経験になったんじゃないかと思います。
MU-300
MU-300は、三菱重工が開発したビジネスジェット機です。
YS-11
現在のあいち航空ミュージアムのメインの展示がこのYS-11だと思います。
日本で最初に開発された旅客機で、1962年に名古屋飛行場(現:県営名古屋空港)で初飛行しています。
あいち航空ミュージアムの中で一番大きな機体なので、とても存在感があります。
あと、「パイロット体験」に参加すると、実際にこのYS-11の機体に触れることもできますよ!
MU-2
YS-11の後方にひっそり展示されているため、見逃してしまう人もいるんじゃないかと要らぬ心配をしてしまう位置にあるのが、このMU-2です。
三菱重工が開発したプロペラエンジンのビジネス飛行機で、合計762機も製造したベストセラー機です。
その他展示
実機展示の他にも様々な工夫を凝らした展示がありますよ。
零戦(飛行機の工房)
飛行機の工房というコーナーでは、あの零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が展示されています。
零戦はとても美しい飛行機ですが、一緒に展示してあるパネルの「コラム 堀越二郎」や「平和への願い」を読むと、色々考えさせられます。
飛行の教室
飛行の教室のコーナーでは、”飛行機がなぜ飛べるのか”をプロジェクションマッピングを用いたムービーで紹介してくれます。
ジェットエンジンの仕組みの説明もあり、とても勉強になります。
飛行の解剖図鑑
こちらのコーナーでは、飛行機の部品が展示されています。
このランディング・ギアはとても大きかったです。
ボーイングの747(ジャンボ)のものでしょうか。
コックピットのたくさんのスイッチやレバー、そして操縦桿が展示されています。
フライングボックス
1階の真ん中にある「フライングボックス」では、実際に飛行機に乗ったかの様な映像を楽しむことができます。
※100cm未満のお子様は入場できないのでご注意を!
職業体験「パイロット体験」
パイロット体験はYS-11のすぐ横で行われます。
まずは座学でパイロットのお仕事について教わります。
そして座学が終わると、パイロットによる飛行前の機体の点検を実施します。
実際にYS-11の機体を使って、点検をするので臨場感バッチリです。
機体に触ったり機体の内部を覗いて見たりできます!
点検が終わると、今度は飛行機の操縦方法を学びます。
操縦桿の操作から、スロットル・フラップ・ギアの操作まで、詳しく教えてくれますよ。
そして、ついにシュミレーターで飛行機を操縦します。
県営名古屋空港を離陸(STAGE 1)し、巡行(STAGE 2)し、福岡空港に着陸(STAGE 3)します。
先ほど学んだ、操縦桿の操作と、スロットル・フラップ・ギアのレバーの操作もします。
そして、着陸後にはパイロット体験修了の認定証とともに、成績が表示されます。
うちの子の成績はこちら!
なんと★5つでした!
随分めちゃくちゃな操縦だったので、これは甘めの採点なのかもしれません。
屋上展望デッキ
天気が良ければ屋上の展望デッキもおすすめです。
結構広々したデッキで、県営名古屋空港を離着陸する飛行機やヘリコプターを眺めることができます。
こんなハンモックのようなものもあって、実際に寝転んでリラックスできます。
これは、県営名古屋空港に着陸するFDA機です。こんなのが見えます!
FDA: Fuji Dream Airline
展望デッキで離着陸を見学する際には、FDA時刻表を参考にしましょう。
この様な時刻表がエレベーター付近に掲示してあるので最新版をチェックしてください。
ミュージアムショップ「ファンブレード」
1階の展示も終わり、出口を出たところにお土産屋さんがあります。
あいち航空ミュージアムのお菓子やキーホルダー、プラモデルが売っています。
また、その他の航空機に関するグッズも多く取り揃えています。
出口を出たところにあるので、あいち航空ミュージアムのチケットが無くても入れます。
あいち航空ミュージアムへのアクセス
車の場合
お車をご利用の場合は、隣接するショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」の駐車場が便利です。
無料だし、あいち航空ミュージアムの近くに駐車すれば、すぐにミュージアムに行けます。
後は、県営名古屋空港に立体駐車場があります。(徒歩10分程度、通常1時間100円)
公共交通機関(バス)の場合
公共交通機関をご利用の場合は以下の何れかのバスをご利用ください。
- 名古屋駅近くのミッドランドスクエア前から「あおい交通」
- 名古屋駅の名鉄バスセンターから「名鉄バス(空港バス)」
- 名鉄西春駅から「名鉄バス(西春・空港線)」
- JR勝川駅から「あおい交通」
あいち航空ミュージアムWEBサイトの「アクセス」も参照ください。
あいち航空ミュージアムの開館時間・休館日・入場料
開館時間
10時〜19時(入館は18時まで)
休館日
火曜日(祝日の場合は翌日)
入場料
大人:1,000円
大・高:800円
中・小:500円
おまけ:トイレもすごい
最後に、トイレもすごかったので紹介させてください。
個室に入ってみたら、なんとこんなトイレでした!
トイレが飛行機のコックピットに!
これは必見です!
まとめ
2017年11月31日にMRJミュージアムと同時にオープンした「あいち航空ミュージアム」は、愛知県で開発された機体がずらりと展示された、最新の航空機博物館で、パイロット体験など、見学者が実際に航空機を間近に感じることができる施設でした。
あいち航空ミュージアムから行ける「MRJミュージアム」と一緒に見学すると、これまでに開発・製造された歴代の機体だけでなく、今現在まさに開発中のMRJの両方を見学できます。
飛行機好きの私としては大満足の「MRJミュージアム」と「あいち航空ミュージアム」でした!